飲食物や嘔吐物が車内にこぼれることもあり、清掃のコツも知りたいです。
車内清掃を効率よく進める手順やおすすめの車内清掃タイミングもみんなどうしているのか、情報をゲットしたいです。
そこでここでは、清掃の具体的な手順や「やり方」を解説します。飲食物や嘔吐物含め、車内清掃のポイント&見落としがちな注意点、適切なタイミングについても紹介しますので、常に車内を清潔に保てるようになりましょう。
車内清掃を効率良く行うための準備
まずは車内清掃を効率よく行うため、準備すべきポイントや道具について確認しておきましょう。事前準備をしっかり行うことにより、車内清掃を効率的に、効果的に行えるようになります。
掃除道具を用意する
まず、車内清掃に必要な道具を準備しておきましょう。主に使用する掃除道具を下表にまとめました。
拭き掃除 | 雑巾/バケツ/車内用洗剤(または洗濯洗剤を薄めたもの) ツヤ出し剤/ガラスクリーナー/車内用ウェットシート |
ホコリや砂などの除去 | 掃除機/ハンディモップ/粘着テープ(コロコロ)/ ブラシ/布団たたき |
細部の掃除 | 綿棒/割箸/つまようじ など |
ご覧の通り、掃除道具は基本的に家にあるものを活用できます。
ただし、車内清掃に特化したグッズを使用することでより効率的に作業が行えます。以下のページでおすすめグッズを紹介していますので、こちらも併せて確認しておきましょう。
車内にある荷物を外に出す
見落としがちなポイントですが、車内清掃の前に車内の荷物を外に出しておきましょう。こうすることで掃除が捗ります。
車内にあれこれと置いてあると掃除の邪魔になり、隅々まで清掃することができません。これは例えばご自宅の大掃除の時、先に散らかっている服などを片付けてから掃除をすると効率が良くなるのと同じ原理です。
フロアマットやチャイルドシートも忘れずに外しておきましょう。清掃の時に特にチャイルドシートなどを傷つけてしまってはいけません。
また車内にゴミが散乱している場合は先に捨ててしまうのがおすすめです。
車内のホコリを落としておく
事前準備の段階で、車内のホコリを落としておきましょう。
掃除後に座席シートフロアマットのホコリを取り除こうとすると車内にホコリが舞ってしまい、掃除した意味がなくなってしまうためです。
また掃除中にホコリが舞ってしまうと、掃除をする人のモチベーションが下がってしまったり、場合によってはセキ込んでしまって掃除ところではなくなります。
さらに、マットの汚れがひどい場合は先に水洗いして乾かしておくのも一つ効率化のポイントと言えるでしょう。
車内清掃のやり方5ステップ
ここからは、車内清掃のやり方をポイント別に5つのステップに分解してわかりやすく解説します。
基本的な手順は上→下と心がけましょう。効率よく車内清掃を行うためにも、ここで紹介するステップを試してみてください。
ステップ1:天井
まずは天井です。
天井の汚れ部分や気になる部分に洗剤をスプレーし、お湯で絞った雑巾で拭き取ります。その後、乾いた雑巾で水分を拭き取ることで天井の清掃はOKです。この時、乾いた雑巾がない場合は車内用ウエットシートで拭きあげても構いません。
ただし、天井は素材的に強くこすってしまうと毛羽立ってしまうため、優しく拭きあげるのがコツとなります。
使用する道具 | 洗剤・雑巾(または車内用ウェットシート) |
ステップ2:インパネ・内装
続いて、インパネ・内装の清掃に移ります。
インパネについているホコリはハンディモップで取り除き、その後固く絞った雑巾で拭くと効率よくホコリを回収できますのできれいになります。
ハンドル
カーステレオ・ナビの操作ボタン
シートベルト など
などについては、手垢や食べ物の油汚れが付着しがちな「特に注意しておきたいポイント」となります。このあたりについては、可能な限り洗剤や洗浄成分入りの車内用ウェットシートを使用しましょう。
特に頑固な汚れの場合は洗剤の使用をおすすめします。汚れを落としたい箇所の材質に合った洗剤を用意しておきましょう。
ここまでクリアした後、見た目の仕上がりにこだわる場合は最後にツヤ出し剤で仕上げを行うと見た目がとても良くなります。ぜひお試しください。
使用する道具 | ハンディモップ・洗剤・雑巾(または車内用ウェットシート)・ ツヤ出し剤(仕上げ) |
ステップ3:座席シート・チャイルドシート
座席シート・チャイルドシートはステップその3です。座席表面のゴミはまず粘着テープやコロコロなどで取り除いてしまいましょう。隙間に入ってしまっている食べ物のカスやその他のゴミは背もたれを倒してかき出すようにすると効率的です。
ここまでクリアしてから、シミがある場合はシートクリーナーや薄めた洗濯洗剤でやさしく吹き上げると汚れ落としに役立ちます。
まとめると、表面のゴミをまず取り除き、その後隙間のゴミを取り除き、最後にしみやシート表面の汚れを取り除くという流れになります。
使用する道具 | 粘着テープ・掃除機(シミがある場合は洗剤・雑巾) |
ステップ4:フロア
続いてフロアの清掃に入ります。可能な限りシートを動かし、普段目につかないところも含めて掃除機で吸い上げるようにしましょう。
フロアの溝に入り込んでしまった細かい砂やゴミもフロアが汚れる原因となりますので、ブラシでまんべんなく掻き出すようにします。シミがある場合は、先述のシートと同様に薄めた洗剤を使用して汚れを取り除きましょう。
また、ペダル周りも忘れずに清掃しておきます。
使用する道具 | 掃除機・ブラシ(シミがある場合は洗剤・雑巾) |
ステップ5:窓ガラス
車内の天井からフロアまで清掃が完了したら、最後のステップとして車内側の窓ガラス清掃に入ります。
窓ガラスは清掃中に触れてしまうと手垢がついてしまうため、最初に窓ガラスを掃除してしまうと効率が良くありません。そこで一番最後に窓ガラスを清掃します。
基本的に雑巾で拭き上げていくことになりますが、ここでガラスクリーナーを使っておくと水蒸気による曇り防止にも効果的です。雑巾はマイクロファイバー素材のものを利用できると、ホコリが付着しづらくなり、綺麗に仕上がります。
使用する道具 | ガラスクリーナー・雑巾(マイクロファイバー素材がおすすめ) |
車内清掃で見落としがちなポイント
車内清掃で見落としがちなポイントについてご紹介します。
実は、うっかり見落としてしまいがちなポイントが2つあるのです。意外に汚れている部分でもあるので、忘れずに清掃しましょう。
エアコンの吹き出し口
エアコンの吹き出し口は、車内清掃で最も見落としがちなポイントの一つと言えます。
エアコンの吹き出し口が汚れていると車内の美観にも関わりますし、エアコンの性能に影響を及ぼす可能性もあります。
そこで、エアコンの吹き出し口については軽く湿らせた綿棒、または車内用ウェットシートや雑巾を巻き付けた割箸などを使って隙間にたまったホコリを落とすとよいでしょう。
使用する道具 | 綿棒(または割箸+雑巾・車内用ウェットシート) |
ドリンクホルダー
普段使っているドリンクホルダーも、通常の使用では上から覗き込むことがないので気付きづらいのですが、意外とホコリやドリンクのこぼれたもので汚れています。
特に飲み物のベタつきについては、リビング用洗剤を雑巾につけて拭くときれいになります。また、ドリンクホルダーを取り外して清掃できる場合は取り外して清掃するのも効率的な方法と言えます。
よほど汚れがひどい場合は、思い切ってドリンクホルダーの交換も検討すると良いでしょう。
使用する道具 | 洗剤・雑巾 |
【種類別】車内汚れの対処法
ここからは、種類別に車内汚れの対処法をご紹介します。いわゆる普通の洗剤ではダメだったような座席シートやチャイルドシート、フロア汚れの処理方法です。
様々な汚れの中でも、今回は特によくある「飲食物」「嘔吐物」について解説します。
食べこぼし・飲みこぼし
食べこぼしや飲みこぼしなどの食品による汚れは、オーソドックスな方法がおすすめです。
- まずは蒸しタオル(電子レンジの600wで1分)で汚れを叩きます。
- 酵素系の漂白剤を数滴垂らして拭いた後、乾拭きまたはドライヤーで乾かします。
塩素系漂白剤を使うケースもありますが、塩素系漂白剤はそこだけ白くしてしまうため、基本的に使わない方が良いでしょう。
出来る限り早い時期に清掃しておきたいところですが、古くなってしまった食べこぼし・飲みこぼしの場合は上記の手順を1~2回ほど繰り返すなど、追加の工数がかかるケースもあります。
嘔吐物
食べこぼし・飲みこぼしと種類が異なる汚れが嘔吐物による汚れです。
こちらは、出来る限りリアルタイムで処理した方が良いでしょう。嘔吐物は酸性となりますので、重曹のアルカリ性で分解・消臭するのがおすすめです。
- まず嘔吐物の処理をした後でその付近を少し濡らし、重曹を撒いてからおよそ1時間ほど置いておきます(※重曹による分解のため)。
- そのあと掃除機で重曹を吸い、別に用意した重曹をぬるま湯に溶かしスプレーし、雑巾で叩きながら拭くと処理が完了します。
頑固な汚れは業者に依頼しよう
頑固な汚れの場合は無理に自分で落とそうとせず、業者に依頼するという選択肢も見えてきます。理由はシンプルで、無理に頑固な汚れを落とそうとすると素材を傷める原因になるからです。
「掃除をしたつもりがかえって車内が一部分だけ汚くなってしまった…」というデメリットを避けるためにも、場合によっては業者に車内清掃を依頼しましょう。業者に依頼する際の料金目安などは以下のページで紹介していますので、併せて確認してください。
車内清掃のよくある質問に元洗車マンが回答!
車内清掃のよくある質問について、ここでは元洗車マンが回答していきます。
特によくいただく質問なので、参考にしてみてください。
車内はどれくらいの頻度で掃除するもの?
結論、車内清掃のベストな頻度は人それぞれ異なります。汚れやすい場合は週1回、それほど…という感じなら月1回程度が目安です。
なぜなら、車の利用頻度や利用状況によって車内の汚れ具合は変わってくるからです。また、普段乗る人の属性によっても状況は変わってきます。子供やペットをよく乗せるなど汚れやすいと考えられる場合は週1回くらいが目安となります。
どちらにしても汚れがたまらないように、定期的に清掃するのが重要です。
車内の掃除に適したタイミングは?
車内清掃は、天気の良い日に行うのがおすすめです。
シートや天井を拭き掃除したりフロアマットを洗う際に天気が悪いと、乾きが悪くカビやニオイの原因になってしまいます。
そのため、可能な限りカラっと晴れた日に清掃を行うとよいでしょう。
せっかく車内清掃しても、天気が悪かったために雑菌が繁殖してニオイのこもりがちな車内になっては意味がないので、できる限り換気も含めて清掃時の環境も考慮しましょう。
車検に出す前は掃除しておくべき?
大きな荷物を下ろすくらいでOKです。
特にディーラー車検は洗車にプラスして、水拭きと掃除機がけ程度の車内清掃をサービスでしてくれるので、考え方によっては、ディーラー車検の場合サービスでの車内清掃に期待するのもありでしょう。
まとめ
車内清掃のやり方は、基本的に効率重視で考えておくと結果がついてきます。
具体的な順番は天井からフロアにかけて行い、最後に窓ガラスです。
特殊な汚れは洗剤や重曹を利用して汚れを落とし、どうしても落ちない頑固な汚れがある場合には、思い切って業者への車内清掃依頼も検討すると良いでしょう。