またするとしたらどのようにすればいいですか?
確かに、よくネットを見ていても「重ね塗り」をしたから余計にツヤが出た!等の投稿はよく見ますよね。
この重ね塗りは正しくやればもちろん効果がありますが、正しい知識を持たずにしてしまうと効果が無かったり、はたまた逆効果になってしまったりします。
その為、この記事では元コーティングマンの私が正しいワックスやコーティングの重ね塗りの知識を書いていこうと思います。
コーティング、ワックスの重ね塗りは効果なし!?重ね塗りの正しい知識
そもそも重ね塗りとは?
ではそもそも重ね塗りって何?という方もおられるかも知れませんので、まずは重ね塗りについて書いていこうと思います。
重ね塗りとは、コーティングやワックス後にもう一度溶剤を重ねて塗る事を言います。
まぁそのままといえばそのままなのですが。笑
そしてこの重ね塗りをする種類は人それぞれで、
ワックス→ワックス、コーティング→コーティングが一般的です。
ですが中には、ワックス→コーティングやコーティング→ワックスという方もおられます。
確かに重ね塗りは一見よさそうには見えるのですが、間違えた方法等でやっていると逆効果だったり、ワックスやコーティングの良さが引き出せずに終わってしまったりします。
実際にどういった手順や方法がNGだったりOKだったりするかというのは下記より詳しく書いていきます。
重ね塗りでNGなやり方
では実際にNGになる塗り方を紹介していきます。
①まずはコーティングとワックスを併用して重ね塗りをしてしまう事です。
これが何故いけないかというと、基本的にコーティングとワックスは性質が全く異なるからです。
ワックスは油で出来ており、コーティングは油や研磨剤(コンパウンド)は苦手になります。
なのでコーティング後にワックスをしてしまうと、せっかくのコーティングに苦手のものを塗りこんでしまう事になります。
その為、コーティング後からのワックスや、ワックスからのコーティングはしない方がいいです。
②次は意外と多いかも知れませんが、コーティング後にコーティングを重ね塗りするパターンです。
ただこれには条件があり、コーティングからコーティングが全部だめという訳ではなく、厳密にいうとコーティング後にすぐにコーティングを重ね塗りするパターンです。
これの理由ですが、どのコーティングも完全に硬化するまでにある程度時間がかかります。
その為、完全に硬化していないのにもう一度塗ってしまうとはっきり言って効果はありません。
その為、コーティング後すぐに再度コーティング剤を重ね塗りする作業はやめましょう!
③次は一番多いと思われる、ワックスからワックスを重ね塗りする作業です。
これは諸説ありますが、個人的にはワックスからワックスの重ね塗りはNGだと思います。
その理由ですが、ワックスの原材料は主に油になります。
そしてワックスの場合はこれを『塗りこまない』といけませんよね?
この塗りこむ作業が、実際塗装面によくはなく、軽いキズを付けながらしてるというイメージで大丈夫です。
そして油の皮膜はそこまで耐久力はありませんので、一度作った皮膜にもう一度塗りこもうとしてもうまく皮膜が乗らずあまり意味のない事になってしまいます。
その為、僕個人としてはワックスからワックスの重ね塗りはあまり推奨いたしません。
重ね塗りでOKなやり方
では次に重ね塗りのOKのやり方を書いていこうと思います。
そして僕の中ではOKのやり方は一つしかないと思っています。
その重ね塗りのやり方ですが、コーティングからコーティングの重ね塗りです。
これはNGの所でも出てきましたが、明確に言うと
コーティング後に、きちんと完全硬化させてその後にコーティングの重ね塗りの事です。
もちろんコーティング剤によってはあまり向いていない溶剤もありますが、基本的には完全硬化後にもう一度塗ると重ね塗りがきちんと出来ます。
ここでの注意点ですが、完全硬化は最低でも施工後から2日は空けないといけません。
またこの2度目に塗る際ですが、きちんと手洗い洗車をしてから重ね塗りをしましょう。
一度コーティングを施工する➡最低2日間は時間を置く➡手洗い洗車をする➡再度コーティングを塗る
こんな感じです。
正しい重ね塗りで得られる効果
では実際に上記の様に正しく重ね塗りが出来るとどういう効果が得られるのか気になりますよね?
なので正しい重ね塗りで得られる効果というのを書いていきたいと思います。
耐久性が上がる
これはもちろんそうなのですが、重ねて塗ってる為、コーティングの皮膜自体が痛みにくくなり、コーティングの耐久性が上がります。
ここでいう耐久性は、皮膜が取れにくいというのもありますが、撥水等の水弾きも比較的長く持つようになります。
そして皮膜が痛みにくいという事は、コーティングの目的でもある『汚れにくさ』というのも長く持ちます。
その為、手入れが一回限りで塗っている時と比べて楽になります。
ツヤが出る
次の効果は重ね塗りをすると、『ツヤが出る』ことです。
これは親水系では実感しにくいですが、撥水系のガラスコーティングであれば、一度塗るより2度塗った方がツヤが増すためキレイに見えます。
なので1度塗って満足されない方は重ね塗りにチャレンジしてみるのもいいかも知れません(*^^)v
まとめ
重ね塗りの記事をここまで書いてきましたが、実際に重ね塗りをしてる方は多いですが、正しい知識を持っている方は少ないのが現状です。
なので、この記事のNGな方法をガンガンされてる方も少なくはありません。
この記事を読んだ方はきちんと重ね塗りの知識が付いたかと思います。
重ね塗りは正しく施工が出来ると、良い事だらけのものになります。
なので、少しめんどくさいかもしれませんが重ね塗りに是非チャレンジしてみてください(*’ω’*)
今回の記事は以上になります。
最後までご覧いただきありがとうございました。