親水コーティングにしようと思っているのですが、商品の種類がたくさんあってどれを選んだらいいか迷っています。仕上がりがきれいでコスパも良い、おすすめ商品ってありますか?
そこで今回は、元コーティングマンが選ぶ「親水コーティング剤のおすすめ商品」をランキング形式でご紹介します。
コーティング剤によっては、車だけではなくバイクに施工できるものもありますよ。ぜひ参考にしてみてください。
親水コーティング剤の選び方は?
コーティング剤には大きく分けて2種類のタイプがあります。
- 撥水タイプ
- 親水・疎水タイプ
一つめは水を弾く「撥水」のコーティング剤。水がコーティング面につくとコロコロと水玉ができます。
二つめは水に馴染む「親水」のコーティング剤。水がコーティング面につくと、サーっと流れて落ちていきます。この親水タイプと疎水タイプはほぼ同じと考えて良いでしょう。
この章ではコーティング剤の選び方のポイントを3つ紹介します。
なお、バイクに施工できるコーティング剤を選ぶ際には、どのパーツに施工が可能かチェックしておきましょう。塗装面だけOKなのか、ホイールやエンジン外装や樹脂部分に施工できるかどうかで、使える用途が大幅に変わってくるからです。
一般的に、高価なコーティング剤になればなるほど、バイクに施工できる範囲が広くなる傾向があります。バイクの新車に施工する場合で、樹脂部分に使えるかどうかハッキリしないときは、目立たない裏側などに少量試してみて、使えるかどうかを判断してください。
もし使えない場所に施工してしまったら、ガラス被膜を落とすのは容易ではありません。樹脂が白くなったりムラになったりする可能性もあるので、バイクへの施工は慎重に行いましょう。
濃色車でもOKかどうかで選ぶ
先述のとおり、コーティング剤は水を弾く撥水性と、水を流す親水性に分けられます。
撥水性は施工したボディに水を流すと水玉がコロコロっと転がっていき気持ちがいいものです。しかし撥水性コーティングは、濃色車への施工はおすすめできません。
なぜなら、水がコーティング面で水玉になるため、太陽があたるとレンズ効果で塗装面を傷めることがあるからです。また、水玉のまま乾燥すると「スポット」と呼ばれるシミになってしまうこともあります。
一方、親水性は施工するとボディに水が乗っても流れていきます。水玉ができにくいので、レンズ効果で塗装を傷める心配がほとんどありません。水玉のまま乾燥するケースも少ないため、スポットができにくいのも利点です。
つまり、車の色が濃い色の場合は、親水性コーティングを選ぶと失敗しにくくなります。
色が薄い車の場合は撥水でも親水でもOKですが、水玉がレンズになり塗装を傷めるのは同じです。
また、親水性コーティング剤は塗装面をガラスコーティングするものが一般的です。一口にガラスコーティングといっても、コーティング剤に含まれるガラス成分は商品ごとに大きな差があります。
ガラス成分をたくさん含んでいる商品は、商品説明に書かれていることが多いので、購入前にチェックしておきましょう。
ガラス成分がたくさん含まれていると、荒れた塗装面に施工しても、塗装の細かい傷や溝にガラス成分が入り込むため、施工後の被膜がきれいに形成されます。
値段だけで選ばない
コーティング剤の値段は、安いものから高いものまでピンキリです。
しかし、値段が安いというだけで選ぶのは失敗のもと。なぜなら、安価なものの中には、持続効果が短いものや、艶が思ったように出ないものがあるからです。
コーティング剤を選ぶときは、価格と効果の持続性を相対的に判断します。
たとえば、3年間効果が持続するものと、3ヶ月間効果が持続するものでは、効果の期間が12倍違います。1個あたりの価格が高くても、効果が長く持続するものは結局安上がりになることもあり得るのです。
また、安価な商品でも継続して使うと効果を持続できます。洗車が好きな人なら、何度もコーティングを施工することでいわゆる「深み」を出すことも可能となります。
高価な商品には、それなりの理由があります。ただし、高価なだけで効果がハッキリしない商品が売られているのも事実です。価格だけで親水コーティング剤を選ぶのはやめ、本記事やネットの口コミも参考にしてコーティング剤を選んでみましょう。
コンパウンドの有無を確認する
コーティング剤にはコンパウンドと呼ばれる磨き粉が入っているものと入っていないものがあります。用途に応じてコンパウンド入りかコンパウンドなしかを選びましょう。
コンパウンド入りのものは、下地処理と施工がほぼ同時にできるので手軽な反面、仕上がりはそれなりです。一方、コンパウンドなしのものは、あらかじめ下地処理の時間を必要とする代わりに、仕上がりが美しくなります。
施工に使える時間や手間とを天秤にかけて、コーティング剤を選びましょう。
なお、コンパウンドの有無はともかく、コーティングの施工は下地処理が肝心です。下地処理専用の商品が同じメーカーで販売されているなら、メーカーを揃えてコーティング剤と下地処理剤を購入することをおすすめします。
下地処理に時間を割けない場合は、洗車用の洗剤、いわゆる「カーシャンプー」で代用も可能です。それに加えて塗装に刺さった鉄分などを専用の粘土で取り除いておけば、さらにコーティングの仕上がりが良くなります。
【徹底比較】市販の親水コーティングおすすめランキング5選
続いては、市販の親水コーティング剤のおすすめ商品を紹介します。ここで紹介する商品は、元コーティングマンの私が厳選したものです。
親水コーティング剤は、大きく2つのタイプに分かれます。
- 液体状のコーティング剤をスポンジなどに含ませてボディに塗り延ばすもの
- コーティング剤がスプレー容器に入っていて、ボディにスプレーして拭き上げるもの
施工が楽なのはスプレータイプですが、持続性はスポンジで塗り込むタイプに分があります。一度施工して長持ちさせるか、手軽に洗車のたびにこまめに施工するかは、施工に使える手間や時間のバランスを考えてみましょう。
また、商品の容量についても商品ごとに差があります。ただし少量でもノビがいいものもありますので、一概に量の多少だけでは選べません。
ネットの口コミも可能な範囲で探しましたので、参考にしてみてください。
1位:スーパーピカピカレイン TOP-SUPER
スーパーピカピカレインは、親水性ガラスコーティング剤で人気の商品です。商品の液体中にガラス成分を約60%も含んでおり、施工後のコーティング被膜が3年間持続します。
容量は25mlと少ないものの、例えばプリウスなら半分程度の量で施工できるほどノビが良くできています。施工に必要なクロスやスポンジ、解説書も同梱されていて、他に買い足すものが無いのもメーカーの親切さを感じます。
価格 | 8,950円(税込み) ※2020年9月11日現在、Amazon価格 |
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容量 | 25ml |
- 「ピカピカレインサイコーに輝く!施工も思ったより難しくないしイイね!」
- 「新車の間にピカピカレインを施工しました。バイクにも使えるので余りもムダになりません。」
- 「ディーラーで査定してもらったら「年数の割にかなりキレイに乗ってますね」と言われました!」
- 「ピカピカレインは効果が3年持つらしい!?そしたら業者でやってもらわなくてもじゅうぶんじゃん!?」
- 「ピカピカレインを施工して1週間。雨が降ったけどシミや汚れもなし。これは結構当たりだったのかも。」
2位:シュアラスター ゼロウォーター
シュアラスター ゼロウォーターは、ワックスを中心に販売しているシュアラスターの親水性コーティング剤です。1947年創業というシュアラスターの長い歴史の中で、ついにコーティング剤にも進出してきたのです。
この商品の特徴は、とにかく施工が簡単なところ。ボディを水洗いしてスプレーしたあと塗り広げるだけ。効果の持続性は謳われていないため、こまめな施工がおすすめです。
価格 | 4,980円(税込み) ※2020年9月11日現在、Amazon価格 |
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容量 | 280ml |
- 「ゼロウォーター、洗車してスプレーの簡単施工なのに、小キズも垢も消えてしまった。こんなに効くんだ!?」
- 「洗車のついでにシュアラスターのゼロウォーターを施工。艶が増してヌルヌルテカテカになったやで~」
- 「親水コーティングは初めて。水玉ができないのが不思議だけど、汚れなんかも一緒に水と流れていくらしい。ちょっと期待。」
- 「思ったよりも水の弾きが良くて驚き。値段も高すぎなくて○。」
- 「ワックスの時代からシュアラスターにはお世話になっています。やっぱり専門メーカーの商品はイイですね。」
3位:ソフト99 G’ZOX ハイドロフィニッシュ
G’ZOXハイドロフィニッシュは、本来は業務用で、市販されていないプロ用コーティング剤です。Amazonなどの通販サイトで出品されていれば購入できるので、ここでもご紹介します。
業務用だけあり、A液とB液を混合して施工する必要があるなど、親水コーティングの施工が初めての方にはおすすめできません。しかし、それだけ手間を掛けても出来上がりが美しいのはプロ用ならでは。
ガラス皮膜を形成する疎水性コーティング剤なので、雨や泥はねなどの汚れに強い特徴があります。下地処理を確実に行って、プロ並みの仕上がりを目指しましょう。
価格 | 8,135円(税込み) ※2020年9月11日現在、Amazon価格 |
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容量 | ハイドロフィニッシュA液:133ml ハイドロフィニッシュB液:7ml |
- 「新車購入したディーラーで勧められてハイドロフィニッシュを施工。雨の後に縦スジが出るのが嫌だったので、効果を感じています。」
- 「この商品はある程度慣れた人向けだな。A液とB液を正確に混ぜるのがなかなか難しいから。」
- 「2液を混ぜる手間はありますが、施工の手間はそれほどかかりません。施工の台数が多いときには助かります。」
- 「プロ向けなので施工は楽チン。ノビもいいし効果の持続もOK。ただし下地処理は大事かと。」
- 「ある程度慣れた人でないと難しいかも。逆に慣れた人ならピカピカヌルヌルの深みが出せていいと思う。」
4位:SCHILD 親水リキッド
SCHILD 親水リキッドは、コーティングの施工ショップであるiicが一般向けに販売しているコーティング剤です。プロ用とは違い、初心者でも施工できるスプレー式となっています。
施工は洗車後のボディにスプレーして拭き上げるだけでコーティングができる手軽さが特徴。手軽なだけに、持続期間は3~6ヶ月と短めなので、こまめな施工が必要です。
価格 | 3,410円+送料630円(税込み) ※2020年9月11日現在、楽天市場価格 |
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容量 | 290ml |
- 「コーティングの会社が出しているだけあってスキが無い。これ以上を求めるならお店に行くべき。」
- 「自社で使っているコーティング剤と同じでは無いと思う。誰でも施工できるように改良されているのでは。」
- 「スプレー式の中では高い方になる。試すにはもうちょっと安いほうが助かる。」
- 「公式サイトか楽天でしか買えないので不便。Amazonでも売って欲しい。」
- 「スプレー式なので施工は楽。洗車のついでにやる感覚でコーティングができる。」
5位:CCI スマートミストNEO 疎水タイプ
スマートミストNEO疎水タイプは、洗車したボディにスプレーして拭き上げるだけで施工できるのが特徴のコーティング剤です。180mlのスプレー1本で、普通車約8台分の施工ができる高コストパフォーマンスさを持っています。
1本あたりの価格も今回紹介する商品では最も安価なので、まずはコーティング剤を試してみたいという方におすすめ。Amazonでは2本セットや詰替え用も販売されています。
価格 | 1,272円(税込み) ※2020年9月11日現在、Amazon価格 |
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容量 | 180ml |
- 「下品なヌルヌル感じゃないのがお気に入り。」
- 「スプレー式なのにツルッツルになったなった。これはなかなか良いかも。」
- 「スマートミストからスマートミストNEOにチェンジ。ヌルテカ具合は増してるね。」
- 「安いからヘビロテしてます。ガンガン使っても惜しくないお値段がGood。」
- 「バイクにも使えて重宝しています。使えるかどうかわからない場合は目立たないところで試してからやるといいですよ。」
まとめ
5つの商品を紹介したので表にまとめました。価格だけ見ると大きく開きがありますね。
商品名 | 税込み価格 | 入手難易度 | 総合おすすめ度 |
スーパーピカピカレイン TOP-SUPER | 8,950円 | 低 | |
シュアラスター ゼロウォーター | 4,980円 | 低 | |
ソフト99 G’ZOX ハイドロフィニッシュ | 8,135円 | 高 | |
SCHILD 親水リキッド | 3,410円+ 送料630円 | 中 | |
CCI スマートミストNEO 疎水タイプ | 1,272円 | 低 |
上記のコーティング剤の中で、「元コーティングマン」の私のおすすめは、ダントツでスーパーピカピカレインです。
価格はやや高く感じるかもしれませんが、できあがる被膜の美しさと、効果が3年間持続するメリットは計り知れません。
だって、考えてみてください。
3年で1回施工すればいいコーティング剤と、3ヶ月に1回施工が必要なコーティング剤だと、回数にして12倍も施工しないといけないことになるのです。
そして値段は12倍の開きがあるかというと・・・。もうおわかりですね。
スーパーピカピカレインについては以下の記事により詳しくまとめていますので、気になる方はぜひチェックしてみてください。
色々な人の意見を参考にして吟味したいという方のために、スーパーピカピカレインを実際に使った人達から寄せられた口コミもまとめています。
元コーティングマンが、自分で親水コーティングを施工したい方に向けて、ランキング形式でおすすめ商品を紹介しました。
所有する車を親水コーティング剤でピカピカヌルヌルにして友人に自慢してみましょう。塗装面をピカピカにしておくと、車を売却する際の査定でも査定員の印象が大幅にアップします。
ピカピカの車で、楽しいカーライフをお過ごしください!