洗車場で洗車作業をすること自体が初めてなので、やってはいけないことなどがあれば知っておきたいです。
そこで今回は、コイン洗車場を快適に利用するために守るべき最低限のマナーやルールを解説します。
洗車場を利用する時に最低限守るべきマナー&ルール5ヶ条
洗車場を利用する際に必ず覚えておかなければならない、マナーやルールを確認しておきましょう。
実際にはローカルルールなども存在するので注意が必要ですが、どこの洗車場であっても守るべき最低限の決まりをまず理解して利用するのが大切です。
ここでは洗車場を使うときに必須の5ヶ条を解説するので、しっかりと覚えておきましょう。
決められたスペースを利用する
洗車場はスペースごとに何をすべきところかが分けられています。水を流せる洗車スペースでは車をカーシャンプーで洗ったり、水で洗浄したりするのが基本です。
そして、終わったら拭き取りスペースに移動してからクロスで拭き上げます。洗車スペースで拭き取り作業をすると待機場所にいる人に迷惑です。拭き取りスペースで洗車をするのも他の車に水や泥がはねるのでマナー違反です。
また、順番待ちのときには待機場所で待つのがルールで、洗車スペースに近づいてプレッシャーをかけるようなことをしてはなりません。
他の車や利用者への水ハネに気を付ける
洗車場を使うときには水で洗うので、周囲に多かれ少なかれ飛び散ります。トラブルを防止するためにも極力水撥ねに注意して他の車や利用者に迷惑をかけないようにしましょう。
水をかけるときにはノズルの向きと水の勢いをよく考えないと、思っていなかったような方向に水や泡が飛んでしまうことがあります。隣のブースに飛んでいく可能性もあるので、気を付けなければなりません。
特にルーフを洗うときには向こう側に水が飛んでしまいやすいので要注意です。
エンジン・ステレオをつけたままにしない
周囲に迷惑をかけないという点では騒音に注意が必要です。むやみに音を立てないのは当然のマナーなので心に刻み込んでおきましょう。
エンジンをかけたまま洗車をしたり、ステレオを付けて大音量で聞いていたりすると迷惑です。洗車場の利用者だけでなく、近隣住民からも苦情の声が上がることもあります。大声で話をしたり、騒いだりするのも厳禁です。
インターネット上の口コミでも苦情として多いのが騒音なので十分に注意しましょう。
駐車場や休憩所代わりに利用しない
洗車場で車を洗う前後のスペースに駐車したままにしてしまうのもルール違反です。洗車場は車を洗う場所なので、駐車場でも休憩所でもありません。
利用者の中には車を置いてどこかに行ってしまう人や、洗車を終えた後に車内で食事や昼寝をしている人もいます。待っている人たちから見たらとても迷惑なので、洗車を終えたらすぐに出ていくのが基本です。
ちょっとコンビニに行くくらいのわずかな時間であっても、車を置いていくのはやめましょう。
ゴミは必ず持ち帰る
洗車をすると多かれ少なかれゴミが出ますが、ゴミは全て自分で持ち帰るのがマナーです。
空になったシャンプーボトルを置いていったり、汚れたクロスを放置していったりするのはルール違反です。洗車場に利用者用のゴミ箱が設置されている場合には、分別をして捨てましょう。
基本的には洗車をしたために出てしまったゴミだけ捨てて良いゴミ箱なので、コンビニ弁当の空き箱や飲料缶などを捨てていってはならないと覚えておきましょう。
【おさらい】コイン洗車場の基本的な使い方
洗車場を利用するときにはルールを守る必要もありますが、使い方を理解できていないとマナー違反と見なされてしまうリスクもあります。
他の利用者とのトラブルが起こっている事例もあるので、多くの洗車場に用意されている「洗車スペース」と「拭き取りスペース」でそれぞれどのような決まりになっているのかを復習しておきましょう。
洗車スペースで行う作業
洗車スペースは車を洗う一連の作業をするための場所です。
まず洗車スペースでは車の水洗いをします。設置されているホースを使って水を車に吹きかけて全体を濡らし、水圧だけで取れる汚れをきれいに落とすのが水洗いです。
そして、カーシャンプーを使ってスポンジやブラシ、モップなどで車のガラス面やボディを磨きます。一通りの汚れを磨き落とすことができたら、再び水を出してすすぐというのが基本的な流れです。すすぎではシャンプーをきれいに落として跡が残らないようにするのが大切です。
ここまでの作業が終わったら洗車スペースでやることはありません。すぐに使ったホースなどを元通りの位置に戻して、拭き取りスペースへ移動しましょう。
拭き取りスペースで行う作業
拭き取りスペースはすすぎ終わって濡れている車をきれいに拭いて仕上げをするための場所です。
まずはすすいでびしょ濡れになっているガラス面やボディをクロスで拭いていきます。水滴一つ残らないくらいまできれいに拭くようにすると、水垢や汚れがつきにくくて良いでしょう。きれいに水滴を拭き取れたら、ボディやタイヤにワックスやコーティングをして仕上げます。
コーティングを拭き上げてきれいになったら、最後に車内清掃をしても構いません。ただ、洗車場が混雑しているときには自宅で行うことも検討しましょう。どのくらい作業をして良いかは周囲を見て状況に確認して判断し、後続の利用者との間でトラブルが起こらないようにするのが大切です。
【トラブル実例】実際にあった洗車場での迷惑行為
洗車場では迷惑行為に悩まされるケースがあると聞いたことがあっても、実際にどのようなトラブルが起こっているのかが気になる人もいるでしょう。
ここでは実際にあった迷惑行為とその状況についての口コミを紹介します。それぞれの事例について元・洗車マンとして何が問題でどうすべきだったのかを解説するので、洗車場を使うときの参考にして下さい。
トラブル実例1:水や泡の飛び散り
洗車場での利用者同士のトラブルで多いのが、水や泡の飛び散りです。この事例のように、普段使い慣れていない高圧洗浄機を使うと飛沫が近くの車に飛んでいくことがあります。
拭き上げ中の車はもうピカピカになっているので、洗浄中の車からの飛沫が付いたら汚れたと思うでしょう。このケースでは嫌な顔をされただけで済んでいるからまだ良いですが、口論などのトラブルに発展することもあるので気を付けなければなりません。
このようなトラブルは高圧洗浄機を使っているときだけでなく、通常のホースから水を出しているときでも起こり得るものです。水を使うときには周囲を確認し、水ハネがどのくらいどちらに起こるのかをよく考えましょう。
トラブル実例2:近隣の住宅への騒音被害
この口コミは洗車場の近隣住民からのもので、洗車場の利用者が立てる騒音に関するものです。
洗車場で水洗いをする音がする程度ならトラブルになることはあまりありませんが、この事例ではカーステレオを大音量で鳴らしたり、空ぶかしをしたりして迷惑をかけてしまっています。夜間のことなので周囲が静かで余計に音が響き、大きな被害を与えてしまっている面もあります。
このような状況が続くと洗車場は経営できなくなる可能性もあるので、マナーを守って静かに利用するように心がけましょう。
トラブル実例3:拭き上げスペースで洗車
拭き上げブースで洗車をしているマナー違反があったという口コミです。
この事例ではトラブルに到達したところまでは書かれていませんが、次にそのブースを使おうとした人がびしょ濡れのスペースを見て愕然としてしまったことでしょう。拭き上げスペースを使いたくて待っている人も出てきたかもしれません。
洗車ブースと拭き上げブースが分かれているのを知らなかったかもしれませんが、水まで持ち込んでいるとなると気にせず使っていたとも考えられます。洗車場の利用者としてのルール違反なので洗いと拭き上げは適切な場所でのみ行いましょう。
トラブル実例4:ゴミを捨てていく
ゴミに関するトラブルは、洗車場ではかなり頻繁に起こっています。「置いておいたら誰から処分してくれるだろう」という気持ちで、処分しにくいものや汚いものを放置していく利用者は多いのです。
この事例では古いタイヤやバッテリーなどの自分で持ち帰ってしまうと捨てるのが面倒なものを置いていっています。他にも車とは関係のない家庭ゴミを捨てていくようなケースもあります。
誰かが処分するのを期待するのではなく、自分のものは自分で処分するのがルールなのでゴミも持ち帰りましょう。まさに捨てているところや放置していったところが見つかってしまうと、大きなトラブルになりかねません。
まとめ
洗車場を使用するときにはマナーを守って誰もが快適に利用できるようにするのが最も大切です。周囲の住民も騒音などに悩まされることがないように配慮して、皆に喜ばれる洗車場を作り上げるのに貢献していきましょう。
洗車は手際よく進められるようにして、待っている人にストレスを与えないようにするのも大切です。まだセルフ洗車に慣れていない人は、洗車場の基本的な使い方だけでなく車の洗い方や拭き上げ方も予習してから洗車場に行きましょう。