失敗して愛車にダメージを与えたりしないように、事前に少し勉強しておきたいと思っています!
そこで今回は、高圧洗浄機で安全に洗車する方法や、高圧洗浄機を使うメリット・デメリットについて詳しくご紹介していきます!
高圧洗浄機で洗車するメリット&デメリット
洗車をしなければいけないと考えただけで、気が重くなってしまう人もいるでしょう。特に、暑い夏や寒い冬など、季節によっては車の汚れが気になっていても、なかなか思い腰を上げられないことも少なくありません。
そんな億劫な洗車を手軽に済ませたい、季節を問わず快適に車を洗いたい、という時に便利なのが高圧洗浄機です。高圧洗浄機を活用することで、面倒な洗車をスムーズに終わらせることができるようになります。
しかし、間違った使い方をすると大事な愛車にダメージを与えてしまうことも。そんなことにならないように、高圧洗浄機のメリットとデメリットを先に確認しておきましょう。
メリット①効率的に洗車できる
洗車に高圧洗浄機を使うメリットは、汚れを手軽に落とせることです。
ボディにつく汚れは、
- 車を停めている環境
- 走行状態
- 洗車前の天候
などによって変わってきます。
大切に乗っているつもりであっても、スポンジで軽く洗っただけでは落ちない頑固な汚れが付着するということも少なくありません。こうした汚れが多ければ、そのぶん洗車の手間もかかることになります。
高圧洗浄機を使うと、手作業で落とすことができないしつこい汚れなども手軽に落とすことができ、効率的に洗車を進めていくことができます。
とにかく短時間で手軽に洗車を終わらせたいという方は、高圧洗浄機の導入を検討してみると良いでしょう。
メリット② タイヤ&ホイールの汚れも落とせる
洗車で意外と手間取るのが、タイヤやホイールの汚れを落とす作業です。
タイヤやホイールはボディよりも構造が複雑な上に、手が届きにくい部分も多いものです。さらに、手でタイヤ周辺を洗っていく場合は、かがみこんだ姿勢での作業になるため、脚や腰に大きな負担がかかってしまいます。
そんな面倒なタイヤの洗浄も、高圧洗浄機を使えば立ったままでラクに作業を済ませることができ、タイヤの溝に溜まった汚れなどもきれいに落とすことができます。
車体はもちろんタイヤやホールもピカピカに洗い上げたいという人にも、高圧洗浄機がおすすめです。
メリット③隙間の汚れも水流で落とせる
ドア周辺やボディとバンパーのつなぎ目など、車には何かと”隙間”が多いものです。きれいに洗ったつもりでも、こうした隙間に汚れが残っていることも少なくありません。
とはいえ、隙間一つ一つを手作業できれいにしていくというのはなかなか骨が折れる作業です。すべての隙間をきれいにしようと思ったら、想像以上に時間がかかるでしょう。
そんな隙間の汚れも残さず洗い落としてくれるのが高圧洗浄機です。高圧洗浄機を使えば、隙間に向かって水を噴射するだけで手軽に気になる汚れを除去することができます。
デメリット①塗装剥げのリスク
高圧洗浄機は、水を噴射する勢いで車を洗っていくことになります。この勢いのおかげで落ちにくい汚れも手軽に落とせるわけですが、それと同時に塗装を剥がしてしまうおそれもあります。
とは言っても、高圧洗浄機を使ったら必ず車の塗装が剥げるというわけではありません。各メーカーとも塗装に影響を与えることなく車を洗い上げるように設計されているので、余程のことがなければ塗装が剥がれることはないでしょう。
ただ、塗装やボディの状態によってはトラブルが起きてしまう可能性がないとは言い切れません。使う前には、こうしたリスクを把握しておくことも大切です。
デメリット②騒音問題の恐れ
高圧洗浄機による洗車のデメリットとして、意外に見落としがちなのが騒音問題です。手軽に洗車できることで人気の高圧洗浄機ですが、使用時の音が気になる人も少なくありません。
周りに誰もいない環境であれば、少々音が大きくても問題なく洗車を行うことができるでしょう。ただ、すぐ横に隣家があるなど、家が密集したところで高圧洗浄機を使えば騒音問題が起きてしまうおそれがあります。
近隣からのクレームを避けるためには、高圧洗浄機を使う時間帯を工夫する必要があります。
夜など遅い時間帯はトラブルの原因となりますが、日中など音が気になりにくい時間帯であれば問題なく使うことができるでしょう。
デメリット③保管場所の問題
もう一つ、高圧洗浄機を購入する前に考えておかなければいけないのが置き場所です。
高圧洗浄機のサイズは製品によって異なりますが、比較的小さい物であってもキャリーケース程度と、手洗いの洗車グッズと比べると大きめです。また、10㎏以上の重量があるものがほとんどなので、棚の上などに置いていくわけにはいきません。
洗車のために高圧洗浄機を購入するのであれば、保管場所もしっかり確保しておく必要があります。
家にある駐車スペースのすぐそばや、洗車をする場所まで持ち運びやすい場所にある物置など、収納場所をあらかじめ決めておけば購入してから困ることはありません。
高圧洗浄機で安全に洗車する方法
高圧洗浄機があればそれだけで車がきれいになるかといえば、決してそうではありません。とても便利な高圧洗浄機ですが、使い方によっては上手く洗えなかったり、車の故障を引き起こしたりする可能性もあります。
高圧洗浄機を購入したら、まずは正しい使い方を覚えておくことが大切です。
高圧洗浄機を使うまでの流れはもちろん、その後の洗車の順番などをここでしっかりと把握しておけば、安全かつ効率的に洗車作業を進めていくことができるでしょう。
1.給水方法を決める
高圧洗浄機を使って洗車をする前に、まず決めなければいけないことが給水方法です。
洗車を行う場所のすぐ近くに水道があれば、水道から直接給水することができますが、洗車場所によっては近くに使える水道がない場合もあるかもしれません。
その場合は、備え付けのタンクで吸水するタンク式のものを選ぶと良いでしょう。
お風呂の水などを吸い上げて使う自吸式にも対応した高圧洗浄機も存在します。
2.パーツの連結を確認する
高圧洗浄機を安全に使うために欠かせない作業が、パーツの連結確認です。水道やタンクなどとの接続部分はもちろん、ホースやノズルなどがしっかりと連結されているか、使用前に必ず確認しておきましょう。
連結が甘いと、洗浄中にパーツが外れ水浸しになってしまう可能性があるだけでなく、高圧洗浄ならではのハイパワーが出ずに洗車効率が下がることもあるので注意が必要です。
3.蛇口を開く
パーツの連結などを確認した後は、蛇口を開いておきます。蛇口を開いておくと、あとはトリガーを握るだけで水が噴き出します。
蛇口を開く際に確認しておきたいことが、水漏れの有無です。水道蛇口周辺はもちろん、ホースやパーツのつなぎ目などから水漏れしていないかしっかり確認しておきましょう。
万が一水漏れなどが見つかった場合は、一度蛇口の栓を閉め、ホースやパーツのつなぎ直しを行ってください。
4.足回り~ルーフ・ボディを洗浄する
実際に洗車をする時は、洗う順番が重要となります。
まず一番最初に洗っておきたいのが、タイヤやホイールなどの足回りです。泥汚れなどが付着していることが多い足回りを最後に洗うと、きれいに洗ったボディに泥がつき、再びボディを洗うという二度手間になってしまいます。
手軽に洗車を済ませるには、泥汚れが付きやすい足回りをまず洗い、それからルーフ、そしてボディへと進んでいきましょう。
5.シャンプーorフォームノズルで洗浄する
手作業で落とすことが難しい汚れもラクに落とせる高圧洗浄ですが、水圧だけでは落とすことが難しい汚れもあります。
そんな頑固汚れを落とすには、ボトルに薄めたシャンプーを入れて吹き付けていく方法がおすすめです。
高圧洗浄機のフォームノズルを使えば、手軽に車全体に細かい泡を吹き付けることができます。
手が届きにくいルーフのような部分でも、高圧洗浄機を活用すればシャンプーの泡がまんべんなく行きわたります。
6.全体をすすぐ
シャンプーを吹き付けた後、気になる汚れがあれば、その部分はスポンジを使って優しく洗っておきましょう。シャンプーで分解できる程度の汚れであれば、汚れが分解された頃を見計らってすすいでいきます。
すすぐ時は、ルーフから順番に下に降りていくようにすれば洗車効率がアップします。
すすぎ残しはシミになって残ってしまう可能性があるので、すすぎ作業は素早く丁寧に行ってください。
高圧洗浄機で洗車する際の注意点
とても便利な高圧洗浄機ですが、使い方を間違えると全身に水を浴びてしまったり、車を傷つけてしまったりする原因となることも。車を安全に洗うためには、間違えた使い方をしないようすることが大切です。
失敗を防ぐために知っておきたいのが、水の噴射の仕方です。高圧洗浄機の正しい使い方とコツさえ覚えておけば、車を傷めたりすることなく快適に洗車ができるようになるでしょう。
いきなり至近距離で噴射しない
高圧洗浄機を使う際に、重要となるのが噴射の際の距離です。
ノズルからボディまでの距離が近いほうがきれいに汚れを落とせると考える人もいるでしょう。確かに噴射の威力はノズルからの距離によって変わることになりますが、いきなり至近距離でトリガーを握ってしまうと水が跳ね返り、自分や周囲が水浸しになる可能性があります。
水圧が高過ぎるとボディの傷や塗装剥がれなどのトラブルの原因にもなるので、最初は少し離れた場所からの噴射を心がけておきましょう。その後、少しずつ距離を調整していけば、安全に洗車ができるようになります。
長時間同じ箇所に噴射しない
高圧洗浄機を使ううえで、もう一つ覚えておきたいのが噴射する時間です。
頑固な汚れがこびりついている箇所がある場合、その汚れが落ちるまで噴射し続ければどうにかなると考える人もいるでしょう。しかし、同じ場所に対して長時間噴射をするのはボディを傷める原因となります。
しつこい汚れは水の力ですべて落とそうとするのではなく、シャンプーの力を頼ったり、スポンジで優しく洗うなどしましょう。その後に高圧洗浄機を使ってすすぎ作業を行えば、車を傷めることなく気になる汚れを取り除くことができます。
洗車に使えるおすすめの高圧洗浄機メーカー
洗車に高圧洗浄機を使う場合に重要となるのが「洗車に対応している高圧洗浄機を販売しているメーカーを選ぶ」ことです。
高圧洗浄機には、外壁用やブロック塀洗浄用など様々な種類があります。洗車用に作られた高圧洗浄機以外のものを使うと、車のボディを傷つけてしまうリスクが高まりますのでご注意ください。
ここからは洗車に使えるおすすめの高圧洗浄機メーカーをご紹介していきます。
ケルヒャー【イチオシ】
洗車に使える高圧洗浄機を販売しているメーカーの中でも、おすすめはケルヒャーです。
ケルヒャーは高圧洗浄機やスチームクリーナー、掃除機などを販売しているメーカーで、家庭用だけでなく業務用製品も多数販売しており、確かな技術と品質を併せ持つメーカーとして知られています。
ケルヒャーの高圧洗浄機の魅力は、車の下回りなどもきれいに洗えるスプレーランスや頑固な汚れも落とせる回転ブラシなど、洗車に役立つアクセサリーが多数揃っていること。洗車後の満足度を重視するなら、ケルヒャーがイチオシです。
HITACHI
HITACHIも、洗車に使える高圧洗浄機を作っているメーカーの一つです。
ノズルを交換することで外壁などの清掃にも使えるため、様々な用途に使える高圧洗浄機が欲しい場合はHITACHIも候補に入れておくと良いでしょう。
HITACHIの高圧洗浄機は洗浄効果だけでなく節水効果なども考えた設計になっている点が魅力です。
高圧洗浄機は汚れがよく落ちるぶん、大量の水が必要になるというイメージを持つ人もいるでしょう。水道代の不安があるなら、節水効果のある製品に注目してみましょう。
アイリスオーヤマ
手軽に高圧洗浄機を使いたい人におすすめのメーカーが、アイリスオーヤマです。
家電をはじめとする様々な生活用品を販売するアイリスオーヤマからも、洗車に使える高圧洗浄機が販売されています。水道の蛇口から直接給水するタイプのほかにタンク式のラインナップもあります。
アイリスオーヤマの高圧洗浄機の魅力は、何といっても価格格のお得感です。タンク式タイプは高圧洗浄機の中でも手頃な価格で販売されており、高圧洗浄機をはじめて使う人にも最適なメーカーと言えます。
ただ、価格が安いぶん機能的にはシンプルなものが多い印象です。
元コーティング屋がよくある悩みを解決
水の力で汚れを落とせる高圧洗浄機は、手軽に洗車を済ませたい時にとても便利なアイテムですが、本当に車に使って大丈夫なのか悩む人も少なくありません。
- 車に使ってトラブルが起きることはないのか
- コーティングなどに影響がでることがないのか
といったことは、使う前に知っておきたいものです。
多くの人が気になっていることと、その答えを知れば、疑問や不安を解決できるかもしれません。
ここからは、高圧洗浄機に関するよくある質問に、元コーティングマンが回答していきます。
Q.高圧洗浄機で洗車するとコーティングが落ちないか不安です…
車の美しいツヤを守るため・洗車の負担を軽減するために欠かせないコーティングですが、高圧洗浄機を使うとボディ表面に施したコーティングが剥げてしまうのではないかと心配になる人もいるでしょう。
ただ、家庭用の高圧洗浄機の威力であれば、洗車によってコーティングが落ちてしまう心配はほぼないと思っていて問題ありません。
むしろ、こすらず汚れを落とす高圧洗浄機はコーティングを傷つけることなく洗車ができるというメリットもあります。
コーティング効果をできるだけ長くキープしたいという人にも、高圧洗浄機の活用がおすすめです。ただし、同じ個所への長時間の噴射は避けてくださいね。
Q.近所に迷惑がかかるため、高圧洗浄機での洗車ができません…
高圧洗浄機の騒音問題が気になって洗車できないという場合は、自宅での洗車は諦めたほうがいいかもしれません。
洗車の過程で発生する音は自分のやり方ひとつで防ぐことができても、高圧洗浄機自体の音を小さくするということはできません。また、ご近所トラブルを心配しつつ行う洗車は、洗い残しやすすぎ残しの原因にもなり得ます。
どうしても音が気になる・近所から苦情が来てしまうという場合は、自宅で洗車する以外の方法を考えてみましょう。
最近は手頃な価格で利用できるコイン洗車場なども増えてきていますし、スタンドなどでプロに任せるというのも有効な方法です。
Q.高圧洗浄機で洗車する際におすすめの洗剤はありますか?
高圧洗浄機で洗車する際は、中性の洗剤を選びましょう。なぜなら、それ以外の洗浄剤を使うと、高圧洗浄機本体を傷つけてしまう可能性があるためです。
また、使用可能な濃度を超えた場合も高圧洗浄機に影響を与えてしまうことがあります。
洗剤の種類選びで迷った時は、
- 落としたい汚れの種類
- 泡切れの良さ
などに注目して選んでみてください。泡切れの良い洗剤は洗車後にシミが残りにくく、きれいに洗い上げることができるのでおすすめです。
以下の記事では、元コーティングマンの視点で選んだイチオシのカーシャンプーをご紹介していますので、ぜひチェックしてみてください。
まとめ
手作業だと、時間も手間もかかる洗車ですが、高圧洗浄機を使えば手軽に済ませることができます。
ただ、高圧洗浄機というのは正しい使い方をしなければ、車を傷めるなどのトラブルの原因になることも。洗車に高圧洗浄機を使う際には、正しい使い方・洗い方を覚えておくことが大切です。
上手に高圧洗浄機を活用すれば、より楽しく快適に洗車ができるようになることでしょう。