今年の夏は例年に比べて気温が上昇していて、紫外線注意報も出ているので、対策をしっかりやろうと思っています。
しかし、どうすれば日焼けや車へのダメージを防げるのか分からないので教えてください。
車の紫外線対策をする前に、まずは紫外線が愛車や搭乗者に与える影響について理解する必要があります。
その上で、どんな対策が必要なのか、どんなアイテムを使うのが効果的なのかを知るようにしましょう。
今回は、車の紫外線対策やおすすめグッズを紹介していくので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
紫外線が愛車や搭乗者に与える影響とは?
真夏に降り注ぐ紫外線の影響といえば、単純に温度上昇による暑さをイメージする人が多いと思いますが、実は車や搭乗者にさまざまな被害を与える可能性があります。
まずは、紫外線がどんな影響を与えているのかをボディと車内に分けて解説していくので、把握しておきましょう。
紫外線が与える影響【ボディ編】
紫外線が車のボディに与える影響は下記の2点です。
- ボディの色あせや塗装の劣化
- ヘッドライトの黄ばみや樹脂パーツの劣化
どうして色あせや塗装の劣化が起こってしまうのか、その原因を解説していきます。
ボディの色あせや塗装の劣化
紫外線は、ボディの色あせや塗装の劣化を引き起こします。
ボディは複数の層になっていますが、紫外線によるダメージにより、上の層からどんどん劣化して色が薄くなったり塗装が剥がれてきたりします。
車の塗装は一般的な普通車で3〜5層になっていますが、クリアー塗装と呼ばれる上から1〜2層が劣化すると艶がなくなり大きなシミのようになります。
特に赤・黒・紺など、色が濃い塗装の劣化が目立ちやすいです。
紫外線からボディの色あせや塗装の劣化を防ぐには、紫外線を阻止してくれるガラスコーティングなどを利用するのがおすすめです。
ヘッドライトの黄ばみや樹脂パーツの劣化
紫外線は、ヘッドライトの黄ばみや樹脂パーツの劣化の原因にもなります。
樹脂パーツは有機質でできているため、前述したボディの劣化よりも比較的早くダメージを受けやすいです。
ヘッドライトも同様で、紫外線を浴び続けることで、どんどん黄ばんでしまいます。
黄ばんでしまうと、ライトの明るさにも影響があるので対策しておくことをおすすめします。
対策としては、樹脂パーツやヘッドライトにも使用できる、専用のコーティングを塗ることですね。
紫外線が与える影響【車内編】
紫外線が車に与える影響は外装だけではありません。
車内にも紫外線はどんどん入り込んできています。
紫外線が車内に与える影響は下記の2点です。
- カーシートの色あせや劣化
- 運転手や同乗者の日焼け
どうして色あせや日焼けが起こってしまうのか、その原因を詳しく解説していきます。
カーシートの色あせや劣化
紫外線によるダメージは、カーシートにも大きな影響を与えます。
具体的には、色あせやひび割れなどを引き起こすので、長年乗っていると見た目が気になってくるでしょう。
特に本革製のシートは劣化しやすいので、しっかり対策することをおすすめします。
カーシート自体にシートカバーをかけるのが有効的ですが、他にもUVカットフィルムを貼ったりサンシェードを取り付けたりするのも良いですよ。
運転手や同乗者の日焼け
紫外線は車だけでなく、運転手や同乗者にも影響を与えます。
「車に乗っているから紫外線による影響はないのでは?」と思う人が多いかもしれませんが、車内でも日焼けをしてしまいます。
日焼けは日光によって、皮膚が火傷して赤くなってしまう状態のことです。
肌へのダメージが多く、シミやそばかすの原因になりかねません。
赤みが引いた後は肌が黒くなってしまうこともあるので、気になる方はしっかり日焼け対策をすることが重要です。
特に小さな子供が同乗している場合は、あまり強い紫外線を浴び続けると火傷がひどくなってしまうので注意しましょう。
ボディの紫外線対策
紫外線が与える影響が分かったら、次は紫外線対策について知っておきましょう。
ここでは、ボディの紫外線対策を詳しく紹介していきます。
駐車場所に気をつける
炎天下の下に駐車すると、紫外線がまともに当たってしまうので、駐車場所には気をつけるようにしましょう。
自宅ならガレージなどの日差しを遮る屋根付きの駐車場に停めるのがおすすめです。
難しい場合は、車全体を覆えるボディーカバーを使用するのが良いですよ。
買い物などに行った場合もできる限り立体駐車場に停めたり、日陰に停めたりするようにしてくださいね。
コーティングで保護する
ボディの紫外線対策には、コーティングで保護することも有効です。
コート被膜が塗装面を紫外線から保護してくれるだけでなく、汚れが付着しにくくなったり撥水加工ができたりとメリットがたくさんあります。
コーティング剤には親水性や撥水性などの種類がありますが、紫外線対策にはUV吸収剤が配合されている商品を選ぶようにしましょう。
定期的なメンテナンスをする
「コーティングで保護したからもう安心!」と思う人も多いですが、コーティングは時間が経つと効果が薄れてきてしまうので、定期的なメンテナンスをして効果がなくなる前に対策するようにしましょう。
また、メンテナンスをすることで、車の状況をしっかり把握することができます。
例えば、メンテナンスをしないと「天井の色あせを見落としていた!」「樹脂パーツの劣化に気づかなかった!」とそのまま放置してしまい、さらに紫外線のダメージを受けやすくなってしまいます。
自分で見極めるのが難しいという人は、カー用品店やガソリンスタンド、ディーラーなどで定期的なメンテナンスを依頼するようにしてください。
車内の紫外線対策
次は、車内の紫外線対策について詳しく紹介していきます。
様々な便利アイテムがあるので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
車内に入り込む紫外線をカットする
車内に入り込む紫外線をカットするには、車用サンシェード・車用カーテン・車用シートカバー・UVカットフィルムなどのアイテムがおすすめです。
車用サンシェードや車用カーテンは、紫外線をカットしてくれるだけでなく、車内の温度が上がるのを抑えてくれるというメリットがあります。
また車用シートカバーは、シート自体を覆うことで色あせや劣化を防いでくれるとともに、シートが汚れるのも防いでくれますよ。
「使用時に取り付けたり外したりするのが面倒…」という人には、直接窓に貼り付けるUVカットフィルムがおすすめです。
日焼け防止グッズを活用する
愛車の紫外線対策はもちろん、自分自身を保護することも大切です。
そのためには、日焼け止めやサングラス、アームカバー、UVカット手袋を使用するようにしましょう。
日焼け止めは塗るだけで紫外線から肌を守ってくれますし、アームカバーやUVカット手袋は身につけるだけで日焼けを防いでくれます。
また、サングラスは目の日焼け以外に日差しによるまぶしさも軽減してくれるので、より安心安全な運転も可能です。
運転時は思っている以上に紫外線を浴びてしまっているので、しっかり対策するようにしてくださいね。
車の紫外線対策グッズおすすめ10選
紫外線が愛車や搭乗者に与える影響やボディ・車内の紫外線対策を紹介してきました。
紫外線対策に効果的なアイテムがたくさんあることが分かったと思いますが、「具体的にどんな商品があるの?」と疑問が沸いた人もいるでしょう。
ここでは、おすすめの車の紫外線対策グッズを10選紹介していきます。
コーティング剤
車のボディやヘッドライトなどの色あせ・劣化を防ぐためには、コーティング剤を利用することがおすすめです。
耐久性のあるガラスコーティングを選ぶようにしましょう。
また、先述したように紫外線対策にはUV吸収剤が配合されている商品を選ぶことがポイントです。
そして、コーティングは時間が経つと剥がれてしまうので、定期的にメンテナンスすることも忘れないでくださいね。
例えば、こちらの『プロスタッフ CCウォータープロテクト』は、濡れたままスプレーして拭くだけでツヤを出して、紫外線や雨濡れからボディを守ってくれます。
高耐久ガラス系コーティングに濃縮UV吸収剤が配合されているので、紫外線対策にぴったりですよ。
UVカットフィルム
UVカットフィルムは、直接窓ガラスに貼ることで車内に紫外線が入り込むのを防いでくれるカーグッズです。
紫外線をカットしてくれるタイプと赤外線をカットしてくれるタイプがあるので、どちらも備わっている商品を選ぶようにしましょう。
紫外線カットタイプは日焼けを防止したり疲れ目を軽減し、赤外線カットタイプは車内の温度上昇防止に効果的です。
例えば、こちらの『HOHOFILM ナノガラスフィルム』なら、可視光透過率によっても異なりますが、赤外線カット率99%・紫外線カット率99%。
日焼け対策にとてもおすすめで、車内の色あせや劣化も防いでくれますよ。
車用カバー
駐車中に愛車を紫外線から守る方法としてとてもおすすめなのが、車用カバーです。
フロント部分だけ保護するタイプの商品もありますが、紫外線対策には全体を覆えるタイプの商品を選ぶようにしましょう。
夏だけでなく、冬場の凍結にも使えるので1つ持っておくととても便利ですよ。
例えば、こちらの『LINFEN 自動車ボディカバー』は、高品質なPVCコート材料を採用しているため、紫外線の90%を反射してくれます。
盗難防止用のフックも付属されているので、安心して使用できますよ。
車用サンシェード
フロントガラスから入り込む紫外線を対策するためには、車用サンシェードが効果的です。
車内に紫外線が入り込むのを防ぐだけでなく、車内の温度上昇対策にもぴったり。
ダッシュボードの色あせや劣化が気になっている人はぜひ使ってみてくださいね。
特に、ドライブや買い物などで直射日光が当たる場所に駐車することが多い人は、持っておくことをおすすめします。
例えば、こちらのMUKIMIANの遮光断熱サンシェードは、二重ハニカム構造となっているため、紫外線を99%以上反射してくれます。
一度設置してしまえば、開け閉めするだけでOKなので気軽に利用することが可能です。
車用カーテン
フロントガラスからの紫外線をカットできたら、次は後部座席も対策をしておきましょう。
それには車用カーテンの設置がおすすめです。
車用カーテンには吸盤やマグネットなど取り付け方がたくさんありますが、窓枠に合わせてしっかり貼れる『マグネットタイプ』を選ぶのが良いですよ。
なぜなら、隙間なく貼れるので紫外線を完全にシャットアウトすることができるからです。
こちらの『セイワ 楽らくマグネットメッシュカーテン』なら、簡単に取り付けられて、紫外線カット率も約90%以上なのでしっかり対策ができます。
メッシュ素材なので、紫外線対策しながら外の景色を楽しみたいという場合に最適です。
車用シートカバー
シートも紫外線によって色あせたり、劣化したりするので、車用シートカバーをつけて保護することが大切です。
できれば、全てのシートに着用するようにしましょう。
シートカバーは劣化を防ぐ以外にも、防水で汚れを防いでくれたりするので便利ですよ。
例えば、こちらの『FH Group ユニバーサルフィット フラットクロス ペア バケットシートカバー』なら、3mmの通気性フォームが熱の分散を素早くさせるので、直射日光によるダメージを軽減してくれます。
何もつけないと、直接紫外線のダメージを受けてしまうので、着用することをおすすめします。
アームカバー
紫外線は車だけでなく、運転手や同乗者にもダメージを与えてきます。
特に、ハンドルを握っている時は腕に直射日光が当たるので、紫外線をずっと浴び続けることになります。
そこでおすすめなのが、アームカバーです。
アームカバーは、着用するだけで紫外線をカットしてくれて、商品によってはひんやり感じる機能が備わっていることもあります。
例えば、こちらの『Andeor アームカバー』は、最大UVカット率が99%で接触冷感機能もついているので、紫外線対策をしながら夏の暑さも和らげてくれます。
値段も安いので、日焼けしたくない人は使用してみてくださいね。
UVカット手袋
UVカット手袋は、アームカバーに似ていますが、指先までしっかり保護してくれるタイプの商品や、運転がしやすいように滑り止め加工されている商品があります。
指先まで日焼けしたくない人は、指ありタイプを選ぶようにしましょう。
他にも着用したままスマホ・ナビ操作ができる機能がついているものもありますよ。
例えば、こちらの『MiRii MeRii ロングタイプUV手袋』なら、UVカット率98%以上・UPF50+なので、着用するだけで日焼け対策ができます。
手のひら部分が涼しいメッシュ素材になっているだけでなく、滑り止め付きなので安全に運転することが可能です。
日焼け止め
夏の紫外線対策と言ったら、日焼け止めが有名ですよね。
日焼け止めは肌に直接塗るだけで、紫外線によるダメージから保護してくれます。
リキッドやジェル、スプレータイプなど種類がたくさんあるので、悩んでしまうかもしれませんが、注目すべき点はSPFとPAの数値です。
高ければ高いほど紫外線をカットしてくれますよ。
例えば、こちらの『ビオレUV アクアリッチ ウォータリエッセンス』は、SPF50+・PA++++なので、高品質の日焼け止めです。
顔にも体にも使用できますし、ウォータープルーフなので汗をかいても効果を持続できます。
85gと大容量でコスパも良いので、常備しておくと安心ですよ。
サングラス
紫外線は肌だけでなく、目からもダメージを与えます。
目から紫外線が入ることで、脳が紫外線を浴びていると錯覚してしまうので、日焼けの原因となるメラニン色素が分泌されてしまいます。
そのため、目も保護する必要があるため、サングラスを着用してみましょう。
運転時に使用するサングラスは紫外線をしっかりカットしてくれて、視界を遮らない商品を選ぶのがポイントです。
例えば、こちらの『FaceTrick az Label ボストンサングラス』なら、紫外線を99.9%以上カットして、太陽光線から目を守ってくれます。
クリアカラーもあるのでメガネ感覚で着用でき、運転に支障をきたす心配もありません。
【Q&A】車の紫外線対策に関するよくある質問
紫外線が与える影響やボディ・車内の紫外線対策、紫外線対策におすすめのグッズを紹介してきました。
その中で、「一番有効な方法は何?」「最近の車は紫外線対策されてるのかな?」と疑問が沸いた人もいるでしょう。
ここでは、車の紫外線対策に関するよくある質問をまとめてみたので、ぜひ参考にしてみてください。
運転席の日焼け対策で一番有効な方法は?
運転席の日焼け対策で一番有効な方法は、日焼け止めとUVカット手袋です。
UVカット手袋だけでも良いのですが、手袋だけでは防げない顔や首などには日焼け止めを塗っておくことをおすすめします。
また、UVカット手袋はロングタイプを選ぶようにしましょう。
ボディが色あせてしまった場合の対処法は?
ボディが色あせてしまった時は、3つの対処法があります。
- ワックスやコーティング剤を使う
- カラーワックスを使う
- コンパウンドで磨く
ワックスやコーティング剤を塗装面に施工することで、ボディに艶を出すことができます。
市販のコーティング剤でもできますが、下処理をしっかり行わないと綺麗にならないので、プロに任せるのがおすすめです。
カラーワックスは、通常のワックスがけをすることでカラー顔料を色あせた部分に塗り込むことができます。
手軽にカラーを入れられるのは嬉しいメリットですよね。
研磨剤であるコンパウンドも色あせに有効です。
しかし、塗装面を削って色あせを目立たなくするので、慣れていない人には難しく感じるかもしれません。
コーティング同様にプロに依頼するのが良いですよ。
すでにヘッドライトが黄ばんでしまいました…
ヘッドライトには、『ハードコート』と呼ばれるコーティングがされていますが、時間が経つと無くなってしまうので、数ヶ月ほどで黄ばんでしまいます。
黄ばみを落とすには、専用溶剤で擦るという方法がおすすめです。
ひたすら擦るだけで良いので、自分でも気軽にできますよ。
最近の車はすでに紫外線対策がされていると聞いたのですが…
確かに、最近の車はすでにフロントガラスなどにUVカットガラスが使用されています。
しかし、そのほかの窓は紫外線を通す可能性がありますし、長時間運転していると日焼けに繋がってしまいます。
そのため、すでに紫外線対策がされている車であっても、自分自身でも対策をしておいた方が間違いないですよ。
まとめ
紫外線は、車にも人体にもダメージを与えるのでしっかり対策することが重要です。
カーグッズなどを使って事前に対策をし、ボディや車内の色あせ・劣化を防ぎましょう。
また、日焼けをすると中々戻らないですし、シミやそばかす、シワにもつながるので気をつけてくださいね。
今回紹介した紫外線対策グッズを利用してみると、真夏の炎天下でも怖いものなしですよ。
紫外線対策とあわせて行いたいのが「暑さ対策」!
以下の記事では、車内の温度を下げるコツや便利グッズを紹介しているので、ぜひ読んでみてくださいね。